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東京タワーは私にとって憧れのタワーです。
アマチュア無線に興味を持ちその試験を受けるべく準備をしていたチョウドその頃出来た電波塔でした。(1958年12月完成)
工期は1年半というコトで、こんな大きなモノが1年半で作れる日本になったのです。
タワーの姿は芝・増上寺の境内から見るのが美しい。
もちろん上まで登りました。
実は上の特別展望台に登るのは初めてなんです。
特別展望台は本来観光用に作られたモノではなく作業用の為、以外に小さいです。
しかしよく見るとテッペンに近いところに工事用の足場が組み立てられています。そして上の方は心なしか曲がって見えます。
これは2011年3.11の震災で実際に曲がってしまったのです。もう治したという話も聞きましたが現在工事中です。
半世紀にわたり関東一円にTVの放送電波などを送信していたのですが、デジタル移行後はタワーもお払い箱になってしまうのではないかと心配しました。
TV電波はスカイツリーに譲りましたがまだまだ電波塔としてお役があるようで曲がった部分を新調することになったようです。
足場から出ているワイヤは工事資材の搬送用・深夜に工事をしているようです。
東京タワーはL型鋼と平型鋼をリベット打したトラス構造です。
写真をよく見ると無数のイボイボが見えます。
昔はこのリベットを火床で真っ赤に焼いて火箸で掴んで上の方に居る職人に放り投げたのです。
上の方ではメガホンを逆さにしたような受け具で取り穴にはめ込んでダダダッとカシメたのです。
まるで火の玉のキャッチボールです。高い鉄骨の上、正確にボールが来ないと走って追いかける訳にも行かずエラーしたらどうなるのでしょう。
私は工事現場でこの作業を何回となく見たことがありますけれどエラーしたのは見たことがありません。
実際には暴投→エラーもあったようです。
タワー本体の工事は全てリベット打ですが後から付けたと思われるモノはネジ止めもあります。
リベットは何本使ったのでしょう。気が遠くなります。
何年かごとにペンキも塗らなければなりません。
でも高いところどうやって塗るのでしょう。
高いところで吹き付け工事は出来ないようです。
昔ながらの工法。職人さんが手作業で塗ったようです。
チョットおまけに頼まれてないところも塗ってしまったサービスの良い職人さんも居たようです。
これは後輩のスカイツリーの鉄骨です。円形のパイプを全て溶接して組み立てています。
溶接の時のサポ-ト金具の名残が模様のように見えます。
時代は変わっても高いところで上手にやるモノですね。
こちらのサイトは偶然見つけた東京タワーの工事の様子や図面があります。参考の為アドレスを載せました。
http://www.albatro.jp/birdyard/architecture/tokyo-tower-history/index.htm
http://kiti.main.jp/Tower/tower3.htm