2012年5月26日土曜日

今ハッキリ 『脱原発を』

先日、チョット出掛けたついでに通りすがりの 『農産物直売所』 に寄ってみました。
行った時間が遅く(午後)めぼしいモノはありませんでした。
この手の売店は、午前中・それもなるべく開店間際がねらい目。
農家の方は朝が早いのですね。
開店間際は野菜の色も違うのでしょう。それを見るカミさんの目の色も変わってくるように思えます。

気がつけば出入り口のそばにこんな張り紙が。
私の住む町もここに書かれた該当地域に入ります。
あまり関心がない人も居ますけど1/3の都道府県が含まれ人口の半分がこの地域に含まれています。
痛くもかゆくもない、何も感じない、放射性物質がばらまかれ農産物に影響を与えているのです。

政府は痛くもかゆくもないことを良いことに終息宣言をしていますがとんでも無いことです。
10年後20年後の放射線障害者の人数を確認しましょう。
キット驚くべきことに気がつくでしょう。

この張り紙が必要無くなるには何年かかるでしょうか?
日本人の性格を考えると必要性はあってもいつの間にか忘れて無くなったことすら気がつかないかも知れません。私自身もその傾向があるので困ってしまいます。

最近再稼働問題を飛び越えて原子炉の今後について検討され始めました。
本来はこちらが先のはずです。
この議論もコストのことが主流で放射線の安全性に関する議論が無視され掛かっています。
『使いながらスローダウン(廃炉)させる』 のが良さそうに見えますがとんでも無いことです。
原子炉の廃炉には使った以上の長い年月と費用が掛かるのです。
使い続けるのがコスト的には一番安いのです。(これに賛成してる訳ではありません)
廃炉にして敷地を元に戻すことは事実上不可能です。
廃炉にする原子炉は、ほぼ永久に放射性廃棄物の管理をしなければならないのです。その理由は放射性物質の無毒化が出来ないからです。世界中探してもその技術はありません。
結局、隔離して地下に埋めておく位のことしか考えつかないのです。
日本では六ヶ所村に原子炉燃料の処理施設があります。しかし技術的問題が発生し計画通りの処理が出来ません。現在は何も出来ずに保管している状態です。
*これらのことはあまり公開されないので私の推測によるものがあります。間違っているかも知れません。
廃炉になるとさらに大量の放射性廃棄物が出ます。これらはどうするのでしょう。
地震で発生した汚染度の低い瓦礫ですら受け入れ拒否する状態ですから放射性廃棄物は行き場がありません。
廃炉となる原子炉が壊れないように管理しながらそこに置いておくしかないのです。
福島の4号炉・使用済み燃料が建屋の中に置いてあったのを思い出してください。行き場がなかったのです。そして地震で目覚めて現在危険な状態です。
このような状態が日本中の原子炉で始まろうと、否始まっているのです。この状態では電気を作れませんから管理の為の費用で大赤字になります。
使いながら廃炉に、というのはマヤカシです。いつかは廃炉になるのは構造物の宿命です。その時同じコトが起きるので早く廃炉にした方が良いのです。

さて、件のチラシですが、万一またほかで同様なことが起きたら日本の殆どに地域にこのチラシが貼られます。その時のことを想像してください。
日本の農産物は消滅します。生活の場も失われます。
今、どう考えても、大きな犠牲を払っても脱原発にシフトしなければならないのです。このチャンスを逃し、使いながら・・・なんて云ったら将来日本は否世界が滅亡するかも知れません。

原子力発電技術は日本の資産だという人も居ます。間違い有りません。しかしその技術を放射性物質(廃棄物)の管理技術に生かすべきでしょう。

2 件のコメント:

ロンちゃんパパ さんのコメント...

鳩山内閣時代に脱原発の意思を示しながら、今 2030年にどの位の占有率にするかの議論。
最新の泊原発だって寿命40年とすれば2049年には廃炉となる。
政府は、15%を維持をかかげこれからも新規原発を建設すると言っていることになる。
いつまでに原発をゼロにするかを決めて、そのためのエネルギー政策のロードマップを作ることが政府に求められている仕事だと思う。

ひで さんのコメント...

Gooニュースで興味深いコラムを読んだ。コダック と 富士フイルム の生き方の違いだ。

http://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_5806.html


 この文章の中の「コダック」を「原子力発電」、「富士フイルム」を「原発以外の発電」と読み替えるとどうなるだろうか。いま日本が直面している電力需給の問題に似ているように思えてくる。

 一時は「低コスト高リターン」ともてはやされた原発が、3.11以降はお荷物になっている。それまで時代の遺物のように言われてきた火力発電や水力発電が見直され、太陽光や風力に代表される新しい発電方法に脚光が集まっている様は、富士フイルムやコニカの多角経営にそっくりだ。

 時代の流れには逆らえない。原発に頼る利権集団は無視してこの国の行く末を真剣に討論する時代に入ったという認識を持たなければいけないのだが、どうもお国のえらいさんにはそういう認識はないようだ。

 困ったものである。