2013年7月25日木曜日

二国・・・第二国道は国道2号線ではないのだ!!

『一国 いちこく』 『二国 にこく』 と云う言葉・道路をご存知でしょうか。
ふと思い出した古い話です。
一国は国道1号線ではなく、二国は国道2号線でもないのです。
この言葉最近ほとんど使われ無くなったので知らない人が多いかもしれません。

実は、一国、二国と云う呼称は東京だけの話かと思っていたのですが関西にもこういう呼称が有ったようです。
『西宮文学全集』 http://www.k4.dion.ne.jp/~zensyu/ と云うサイトに雲黒斎草菜氏が書いていたので思い出しました。
*以下引用文
今は国道2号線と呼んでいますが、当時は阪神国道と呼ばれ、その道路のど真ん中に複線の一両編成の市電が東西に走っていました。
ちなみに阪神間には、『にこく』と呼ばれる国道もあります。これが現在の国道43号線で、子供の頃は『第二阪神国道』なので『にこく』です。43号線と呼ばれるようになったのは、ずいぶん経ってからだと思います。  (ここまで引用)

関東で 『一国』 『二国』 と云えば京浜間の幹線道路、第1京浜国道、第2京浜国道、のことで昭和40年ころまではよく使われていた呼称です。
夜霧の第二国道 なんて言う歌も有りました。
第3京浜国道が出来てから、これを 『三国』 と呼ぶことはほとんどなく素直に 第3京浜 と呼んでいたと思います。
京浜国道はひらたく云えば東海道のバイパスです。
国道一号線だから一国か! と閃くのが間違いの元なんです。
東海道に沿って整備したのが国道一号線なのですがバイパスを作った時呼称を変えてしまったのです。
現在は 『二国』 が国道1号線です。
そして古い 『一国』 は国道15号線です。
それなら 第3京浜は・・・466号線。だんだん解らなくなってきました。
旧東海道はもしかすると国道ではないかもしれません。東海道はところどころ一緒になったり別れたりしているようです。

こういう名前の付け方をするとだんだん解らなくなってしまうことに気が付いたのでしょうか?
最近は同じ国道番号の道が有ります。
私の家の近くの国道は新4号とか4号バイパスとか所により呼称が変わったりするから不思議です。もちろん旧4号と呼ばれる4号線も有ります。
名前を付ける方も訳が解らなくなっているのでしょう。

国道の呼称も色々でいい加減さが有るからそれを突く好事家の面白さが有るのでしょう。
国道と云っても車が通れない階段国道339号線(青森県竜飛)や船で渡る海の国道42号線(和歌山市)等も有ります。
さすがに空路の国道はなさそうです。


2013年7月1日月曜日

吉見百穴(よしみひゃくあな)

 吉見百穴へ行ってきました。
埼玉県の北西部、吉見町にある何とも不思議な横穴。
関越道の東松山付近からもチラッと見えます。
よしみひゃっけつ と思っていましたがそれは間違いで 【よしみひゃくあな】 が正しい。
入り口でお出迎えの『よしみん』の看板に よしみひゃくあな の文字がはっきり!
古代人の住居跡と云われていたこの横穴は墓跡でした。
吉見百穴の解説をご覧ください。

*画像をクリックすると大きくなります。

岩山に所狭しと横穴が有ります。大きな山ではなく簡単に登れますが頂上には茶店?の廃虚が有るだけ。
最近まで営業していたように見えますが残骸が散らばりチョット淋しい。早く撤去してほしいなあ!
すべての古代人がこの横穴を掘ったわけではないようです。

のぼり口付近には明らかに様子が違う、車も入れる程の大きな横穴が有ります。通行止めの所もあり、すべてを見ることはできませんが巨大地下トンネルです。
内部は縦横に分かれています。大戦中の秘密軍事工場があったと云うコトです。

珍しい遺跡ですがあまり訪問者は無いようですが、見る価値がある古代遺跡でしょう。
近くには同じような横穴のある山に『松山城址』の看板が有りましたがこちらは全く管理されてないのか大荒れで見ることが出来ないようでした。
私が見たのは大荒れの一部のようです。こちらを参照ください。
http://www.town.yoshimi.saitama.jp/guide_matsuyamajyou.html