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足利市にある保育園、特徴有る名前の『小俣幼児生活団』を訪ねました。
この保育園は足利市の西方、小俣町にあります。
文化財の登録を受けた大川家の中に、この保育園が有ります。
訪問したのは11月20日(日曜日)、園児が集う土曜日に訪問予定でしたが最悪の天気で足場が悪いからと一日ずらしてしまいました。
そのためにゆっくり観ることは出来たのですが子供たちの声が聞こえなかったのが残念です。
母屋その他多くの建物収蔵品が文化財として登録されています。
その中で子供たちが自由奔放に走り回っている姿はどんなモノでしょうか。
子供たちが文化財の中で窮屈な生活をしていないことはすぐに解りました。
木立の中に新築された園舎も見えます。
広大な敷地に点在する園舎。
太陽熱による床暖房も設置されています。
子供たちが快適に過ごせる工夫が随所に観られるすてきな園舎です。
もちろん古いモノを大切にする心を養うためか昔の建物も使われています。
重厚な母屋の入り口。
建物の修復中。
使える部材は出来る限り使用し昔の姿を保全する工夫がなされています。
昔の姿を守るために外した瓦は丁寧に保管。
最近見かけるモノとは形が違います。これも再利用するとのことでした。
修復の終わった音楽室?さりげなく置かれたピアノや譜面台は重厚な作りの昔のモノ。
天井の照明は時代を感じる模様が。
鋳金による作品かエンボス模様が美しいです。ガラスのシェードにも模様が刻まれています。
新築なった園舎への渡り廊下。
普通の家の雰囲気。
家庭生活の延長という考えも大切にしているようです。
保育園の裏山はまるでアスレティック公園のよう。
倒木の木登り、滑り台、落ち葉の斜面を段ボールに乗って転がり落ちることも出来ます。
裏山一体が園庭になっており、この山で拾ったと思われるドングリやトチの実などが部屋に飾ってありました。
小さな子供も泥にまみれて虫や落ち葉と戯れている姿を想像しました。
部屋に戻れば子供心をくすぐるユニークなデザインの鏡も。
室内は畳の部屋、フローリングの部屋など普通の家庭の延長のような作りです。年少児の部屋の床板は柔らかい桐や杉板を使っているのにはビックリしました。
部屋の段差も適度に・転ぶこともあり転んでも怪我をしない注意喚起を養う工夫と聴きました。
その他遊具は先生の手作り品が多数ありその一つがこの車。
この自動車は中古のハンドルを貰ってきて、イスは牛乳パックを使っていました。もちろんシートカバーも手作りです。
たまには大失敗。障子に穴をあける子も。
障子の修理、花模様の当て紙を貼って自分で直します。
悪戯や失敗は日常茶飯事と思いますが、壊したモノは直し、悪さしたモノは反省する気持ちを大切にしているようです。
行き先もなじみ有る、太田行き。
近くを走る電車のティッシュケース。子供には楽しい逸品でしょう。
江戸時代からの歴史有る文化財と現代に生きる子供たちが普通に生活できるすばらしい環境に、今度来る電車に乗ってどんな未来へ行くか楽しみです。
江戸時代からの歴史有る文化財と現代に生きる子供たちが普通に生活できるすばらしい環境に、今度来る電車に乗ってどんな未来へ行くか楽しみです。
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