2014年3月5日水曜日

高速バスの事故・・・デッドマン(Deadman)装置普及が望まれます。

先日、高速バスが衝突事故を起こしました。
運転手の居眠りと云うよりは突然死による運転不能事故のように見えます。昨年か、一昨年にも大事故が有りました。
病気と云ってしまえばそれまでですが繰り返すことの無いよう願うばかりです。

鉄道には私の知る範囲でも5~60年以上前からデッドマン装置と云うモノが有ります。
昔のモノはそれほど信頼性が高かったかと云えば?マークが付きますがそれ以外の総合的制御機器の進歩でほとんどこのような事故が無くなりました。最近の北海道や鶴見の事故は論外です。
一方自動車の世界ではどんなものでしょう。
カーナビが『ふらつきが多くなりました』などと注意喚起をしてくれたり、『ぶつからない車』などと宣伝される車がやっと作られ始めた段階。まだまだ不完全いと云われても仕方がないレベルです。
走行条件の変化が大きすぎて鉄道のようなデッドマン装置は難しいのでしょう。
人類の英知がそれを克服するにはまだ時間が掛かりそう。

今回の事故や一昨年の事故で特徴的なのは直前に乗客が異変に気が付いていることです。
しかし気が付いた人がバスを止めようとしても運転手の体が障害になってブレーキやハンドルを操作できない状態だったことです。もし客室などに非常ブレーキが有ったら小事故で済んだかもしれません。
こう云う書き方をすると『お客が勝手に非常ブレーキなんか操作したらそれが原因で事故を誘発する』なんて云われそうですが走り続けるより止まった方が安全でしょう。
デッドマン装置は難しいのでさらに研究を続けていただき、とりあえず非常ブレーキの検討をしてみるのは如何でしょう。出来るところから始めましょう。

大勢の乗客が乗っているのに一人の運転手にすべてを託しているのはあまりにも過酷です。
鉄道や船舶、航空機は複数の人が非常時に対応できる方法をなにがしか持っています。高速バスも考えなくてはいけないと思います。