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2015年2月17日火曜日

新発見・巣鴨の栄螺堂

仏教建築の栄螺堂(さざえ堂)、現存するすべてを見たつもりでいましたが最近になって見落としが有ることに気が付きました。
長崎県島原市にある理性院大師堂天如塔(てんにょとう 長崎県島原市) と
鴨台観音堂(おうだいかんのんどう 東京豊島区)です。
天如塔は1910年建立と云われ市の文化財に指定されていたにもかかわらず老朽化が進んで廃虚の状態でしたが2014年5月修復が完了したとのこと。島原市は遠いのでおいそれとは行けません。
https://www.facebook.com/karayukisan.tennyoto
一方、鴨台観音堂は巣鴨ですから近いです。実は正月に行ったのですが内部に入ることが出来ず再びの訪問です。
とげぬき地蔵で有名な巣鴨、地蔵通り商店街を通り抜けます。
『おばあちゃんの原宿』と云われるとおり歩いている人は年寄りが多い。私が若く見える・・・

街の賑わいが何となく変わってくる頃目的の栄螺堂が見えてきます。
通りのサインはいつの間にか庚申塚商栄会。栄螺堂はこの先大正大学構内に有ります。



大正大学の敷地には何の仕切りも有りません。昔の大学は何処も出入り自由だったと思います。
学生運動が激しくなったころ学校管理が出来なくなって高くて、乗り越えることが出来ない、強固な塀が出来てしまいました。おおらかな時代の終焉です。
でもこの大学にはそのおおらかさが残っていました。すれ違う学生の顔も和やかな感じです。
栄螺堂の脇にタコの置物が鎮座しています。入学祈願の絵馬も沢山あります。
そうです。タコの置物は『置くとパス』Octopus→置くとpass ちょうど受験シーズンでした。
鴨台観音堂(栄螺堂)は大正大学の学内施設ですが通常は誰でも拝観できます。
平成25年(2013年)5月18日完成と云われています。
二重螺旋構造の八角三匝(三層)ですが外観は五層にも見えます。登り階段の下に下り階段が二層になってるようです。一度通った道を再び通ることなくお参りが出来るようになっていて後方の出口に抜けます。

般若心経の書かれた階段を上り頂上階には聖観自在菩薩をお参りすることが出来ます。
入口からつながる五色の糸は聖観自在菩薩との結縁、鴨台観音拝観記念としていただきました。
宗教心に疎い私ですが建築の面白さを味わことが出来ました。
残念ながら内部写真の撮影はできません。
★ ちょっと寄り道 ジョイフル三ノ輪商店街

巣鴨には唯一の都電が走っています。その昔、都内を縦横に走っていた都電はこの荒川線(早稲田⇔三ノ輪橋)を残しすべてが廃止されてしまいました。
この都電沿線には気取らない昭和が残っているように思います。
新庚申塚から乗って終点の三ノ輪橋へ。 駅のホームから直結の喫茶店でチョット一休みしました。
都電のイラスト入りホットケーキです。
一休みして元気が出たので昔風商店街へ。
心を込めての商売が見える商店街です。
でも人通りの少なさが気になりますね。
最盛期の立派なアーケードを残してはいますが時代の流れには勝てず無機質で錆びの目立つシャッターがあちらこちらに。
哀愁を感じながら地下鉄で帰途につきました。



2012年5月10日木曜日

北東北の旅・弘前のさざえ堂

盛岡からバスで弘前へ。
弘前城公園の桜はもう既に新緑豊かな葉桜に変わっていました。
これはある程度想定していましたので弘前城の南西にある長勝寺へ向かいました。
宗教心に疎い私はこのさざえ堂(栄螺堂・六角堂)が長勝寺にあると勘違いし向かったのです。
長勝寺は改修中で聞く人もなくもちろん見当違いのさざえ堂はありません。
この一帯は禅林街と呼ばれる寺町で寺院に興味のある方が大勢訪れる町でした。大変失礼とは思いましたが他のグループのガイドにお尋ねし無事に栄螺堂にたどり着きました。
長勝寺の直ぐ近く、禅林街の黒門の際にひっそりとたたずむ小さなお堂でした。
構造は他のさざえ堂と同じように螺旋構造のお堂です。
残念ながら内部の構造を自分の目で見ることは出来ませんでした。
事前にお願いすれば拝観は可能なようです。
俗称六角堂と云われていますが由緒書きにもあるように八角形です。
私としてはこの俗称の方が気になります。また弘前に来ることが有ればたっぷり時間を取ってこの不思議を解いてみたいと思います。

この弘前のさざえ堂を見て日本に現存する全てを見たことになります。お堂の宗教的目的は皆同じですがなんと云っても2重螺旋構造が面白いと感じます。
単に三層のお堂に上り階段下り階段を別々に付けた構造、天井と床が一体で本当にねじれた構造、など宮大工を悩ませたお堂であることは事実でしょう。

2012年4月26日木曜日

さざえ堂 福島県会津若松

白虎隊を祀る飯盛山のさざえ堂(三匝堂)という方が解りやすでしょうか。

このさざえ堂は西国三十三観音を祀る二重螺旋構造のお堂です。
堂内は右回りに登り最頂部からは左回りに下り、同じ所を通らず背面の出口に出られます。
この基本的な形式は他のさざえ堂も皆同じで、この三匝堂は一度に三十三観音をお参りできる巡礼の場所です。
関東にあるさざえ堂が外観は二層で内部が三層という作りではなく塔構造のスロ-プ形式となっています。
最頂部は六角形の天井です。
塔の芯柱は塔の三層目の床までで三層目は芯柱の上に乗っているように思えます。。
建物は寺社建築には珍しく簡素で構造が良く解ります。
天井の形状から堂が六角形であることも明らかです。
また外観も螺旋構造の捻れが良く解り興味深い建造物です。
雪の多い土地柄の為か痛みも激しく今後が危惧されます。

私はこのさざえ堂を見るのは初めてではありません。
これを見た為に他のさざえ堂はどうなっているのか気になりだしたのです。
宗教的なことに疎い私には構造物として、何回見てもあきない不思議な建物です。


2012年4月18日水曜日

さざえ堂 茨城県取手市

茨城県取手市の長禅寺へ行ってきました。
長善寺のさざえ堂・三世堂は毎年4月の18日が御開帳と云うことでその日を待っていました。
年に一日だけの御開帳で保存状態は非常に良く茨城県の文化財に指定されています。

構造は外観は2層、内部は三層のさざえ堂としては標準的な作りです。
板東、秩父、西国、の百観音をお参りする形式は他と同じです。
今日は大勢の参拝客が有り賑やかでした。
長善寺の近くには取手宿本陣染野家住宅もあり、併せて見学してきました。
徳川家にとって重要な街道である水戸街道は江戸時代初めには取手宿はなく利根川の付け替えなどにより作られたようです。

2011年12月21日水曜日

さざえ堂 東京都足立区

さざえ堂は東京にもあります。
足立区の西新井大師の中に三匝堂(さんそうどう)があります。
正月は大混雑が予想されますので、空いてると思って暮れの21日に行ってきました。
建物の構造のみに興味を持ってる私が暮れの21日が何の日か知るよしもありません。
暮れの21日は「納めの大師」と云われる縁日で境内は露天が並びさらに正月用の縁起物の市まで開かれて境内はごった返していました。

それでも私の目指す三匝堂は全く人気が無く参拝者はいません。
堂の前は露天商の荷物置き場?
段ボールの箱がいっぱい並んでいます。

内部は公開されていませんでした。
失礼して覗いてみました。真っ暗ですがいくつかの仏像が並んでいます。
外観はとても質素で大きな境内を持ち立派な本堂と比べあまりにも悲しい。
間口は目測で3m50程度の正方形、三層に見えます。これでは見過ごされてしまいます。
構造も確認できませんでした。

今度は参拝者のいない平日に訪ねてみましょう。そうすれば内部のことも聞くことができるかも知れません。

2011年11月21日月曜日

さざえ堂 太田市東今泉、曹源寺

国道122号線から少し入った太田市東今泉、曹源寺のさざえ堂。
訪問したのは11月20日。
1792年の建立といわれ、間口奥行き共に16.3m高さは16.8mです
外観は2層、内部は3層になっています。
回廊はハッキリ2重に分かれています。
ご本尊の魚藍観世音菩薩の脇から右回りに回廊を進んで最上部へ上がり同じ路を通らず戻るようになっています。
回廊の作りは太鼓橋があったり坂道も緩急があり楽しいと云って良いのか構造的には大変面白いです。

この回廊、1層には秩父34観音、2層には板東33観音、3層には西国33観音、計100札所の観音像がまつられており、さざえ堂を一回りすれば百観音霊場札所を巡った功徳が得られると云うことです。
さざえ堂には布袋様もまつられていますが、御砂踏参道というのがあります。
参道の踏石の下に百札所霊場の御砂を敷いてあり御砂参道を踏めば百観音霊場を巡ったのと同じ功徳が得られる書かれています。

2011年11月19日土曜日

さざえ堂 本庄市児玉・百体観音堂

この、百体観音堂はその建築構造からさざえ堂と云われています。
さざえ堂というのは二重螺旋構造のお堂です。
それについてはこちらを参照下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%84%E8%9E%BA%E5%A0%82
http://www.d1.dion.ne.jp/~s_minaga/sazaedo.htm

宗教的な価値観については無知な私、建物の構造が面白く見に行きました。
途中道案内もなくカーナビ頼りに進むと運動公園のゲートが。
ゲートをくぐりやがて小高い丘の上に駐車場。ここにも何も無し。
ただ道端に新しい観音像が『ここだよ』と呼んでいる気配。
だらだら坂を上り詰めると忽然と現われたこのお堂。
正しく百体観音堂でした。
しかし人けがありません。よく見れば拝観料300円、農村センターの電話番号など記載された紙一枚。

農村センターに電話してしばし、係のおねえさんが山道をエッサエッサと登ってきました。
私たち2名の拝観料600円を払い開門です。
案内して、説明して、ご苦労様でした。
外観は二層ですが、内部は三層になっており一層回廊には秩父三十四観音札所の本尊が、二層には板東三十三観音、三層には西国三十三観音が安置されています。この回廊を右遶山匝(うにょうさんそう・時計回りに三巡り)して百体の観音様にお参りし別の通路を降ります。
さざえ堂は福島県会津や北関東に多く有るようです。現存数は6~7基と云われそれぞれが特徴有る構造で興味があります。
各地のさざえ堂を探訪したい気持ちが沸き上がっています。
訪問したのは18日です。