2016年2月10日水曜日

大東島へ行ってきました。

沖縄本島から東へおよそ300㎞。
大東諸島は北大東島、南大東島、沖の大東島、およびいくつかの小島からなる太平洋上の孤島です。
沖の大東島は無人島で現在米軍の射撃場として使用されているらしい。
下記を参照ください。
参照 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%9D%B1%E8%AB%B8%E5%B3%B6
今回の訪問は南北大東島です。
那覇から空路→北大東島→南大東島→那覇、の周回路です。
雨は大したことないのですが気流が悪く 『着陸できないときは引き返す』 条件付き飛行 ボンバルディアDHC-8です。
心配をよそに、南大東島の上空を通過して北大東島空港に降り立ちました。
予報通り小雨模様、南国の陽ざしは望めません!!
サンゴ礁の隆起により形成された島。 島の最高部で約60m余、頂上には灯台があります。
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この島はかつてリン鉱石採掘が行われその遺構が多くみられます。
★ 画像をクリックすると拡大します。
リン鉱石の由来は鳥類の糞であり長い年月で変化したものです。この島のリン鉱石は人類の欲により既に枯渇状態です。
島の人口は500人ほど。
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荒天のため港に降りる道路は通行止め!
港はこの先崖の下にあります。
船を下すのは大変です。
昔はこの斜路を使って船を下した

ホテルの屋上から見える灯台。灯台は島の中央付近高台の上にあります。 朝ですが灯を点しています。
資料館
大東島オオコウモリは翼を広げると80㎝センチほどになります。夜になって大東神社へ見に行きましたがかなりの数がいる様子。しかし大きな木が少ない島の環境では生息数300頭程とのこと。
産業はサトウキビや肌に潤いを保つ月桃(げっとう)葉潤水など。
月桃の花
月桃はミョウガに似た植物でサトウキビ畑の風除けに植えられます。その抽出油が葉潤水に、残った繊維は織物に、さらに使えそうもないカスは肥料になるという優れもの。


この便に乗って南大東へ。
南大東島へは通ってきた空路をUターンする形、アプローチの時間を除けば実際の飛行時間は5分程度。
今日は一便だけ!
南大東島到着
わざわざ飛行機に乗らないでも船で簡単にと云いたいところ・・・
船で行けないわけではないがそれなりの理由があります。
その最大の理由は両島とも防波堤のあるまともな港がないのです。
島の成り立ちがサンゴ礁の隆起によると書きましたがそれが大きな理由、海陸の境目はほとんどが断崖絶壁、そして入り江もない。 
船で上陸する禁断の方法を詳しくお話ししましょう。
南大東島に5日に一度来るという定期便 『だいとう』(貨客船690トン)が入っていました。本線は沖合に停泊、接岸していません。
貨物の積み下ろしはともかく人の乗降も籠に乗り込みクレーンで吊り込むという凄技です。
どこかで見たような人が乗っています
私は乗船の予定はなかったのですが『あの籠に乗ってみたい』と云ったところ ああイイよ! と耳を疑う快い返事。クレーンのオペレータさんもちょっとアクロバティックな操縦で大サービス。 ああイイよ と気軽に返事した方、なんと村長さんでした。
私は籠に乗っています!
*観光用に小さな漁船を吊り上げる遊覧コースもあります。


南大東島は人口1300人ほど。ほぼ真っ平らなサンゴ礁の隆起した島です。この島にはリン鉱石がなくサトウキビが主な産業です。

立派すぎる?入口

行ってみて初めて知ったのですが立派な鍾乳洞があります。見学路もしっかり整備され素晴らしい景観を見ることができます。しかし観光客が増えるとその弊害が心配です。

特筆するべきは気象庁の 南大東島地方気象台(http://www.jma-net.go.jp/daitou/) があることです。
この気象台は台風の進路予報の重要拠点です。
この気象台では一般の地上気象観測のほか気球放出によるラジオゾンデ高層気象観測やウインドプロファイラと呼ばれる風向風速の断層観測もしています。
風船の下に取り付けられているラジオ(GPS)ゾンデ。GPSを積んでいるので自分の位置を正確に知らせられます。
ねじれたアンテナがGPS用。本体はタバコほどの大きさです。


沖縄には無いお地蔵さん お社は沖縄風
大東島は沖縄県ですが不思議と本土、それも関東圏の影響を受けているようです。
沖縄の墓所は立派なお社みたいな作りが見られますが大東島にはそのようなものはほとんど見かけません。関東の墓石みたいな作りがほとんどです。
神社の鳥居とかお稲荷さんもありますが沖縄には無いようです。
大東島のカエルは冬眠しません。そして蛇はいないのでカエルがたくさんいます。ただし毒をもつようですから触らないようにと云われました。

そのほか小さい島ですが見所の多い島です。
今回、天候が悪く雄大な海に浮かぶ孤島の姿を期待しましたが残念な結果に終わりました。
次回に取っておきましょう。
しかし、意外にも海の景色を見るのが難しい島のようです。


2015年10月28日水曜日

アメリカ大陸横断


 『アメリカ大陸横断・バスの旅』 のツアー広告が気になります。
何回か行ったことが有るのは、ロスアンゼルス、シアトル、ミネアポリス、シカゴ、デイトン、ハートフォード、等北の方ばかり・・・
このバス旅、主に合衆国南部を回ってロスアンゼルスからニューヨークへ駆け抜ける。古き汗臭いアメリカが見られるかもしれない。
旅程は2週間、少し長いが路線バスでは無いので何とかなるだろう。バスと列車(アムトラック)の合計移動距離、行程表では6973km、21州を走り回ります。
いずれにしても『ゆっくり観光』と云うよりいくつの州を駆け抜けるか、と云う早歩きのような旅。
それでも2週間かかる。アメリカ大陸は広い!
体力的にも長旅はそろそろ限界か? 半世紀も世話掛けたカミさんに感謝の気持ちを添えて・・・
と云う訳でツアーの申し込みをしました。
半世紀にわたり積み上げた罪滅ぼしの旅なのでビジネスクラス位に乗りたかったが身分不相応。 プレミアムエコノミ、座席並び2・4・2で我慢・・・


2015年10月6日出発 
この飛行機 B-777-300ER で出発・間もなく搭乗します。
(写真をクリックすると拡大されます)

【カリフォルニア州】成田からロサンゼルスに降り立ち旅の始まりはルート66のサンタモニカ(Santa Monica)です。
ルート66は西部開拓時代の大動脈、西部劇には必ず出てきます。高速道路網が出来た今、少し寂しい田舎道になっている所も有ります。
1989年 初めてアメリカに来た時もロスアンゼルスが起点でした。
【ネバダ州】
突然にスフィンクス。まちがってエジプトに言っちゃったのかい??
いえいえ、間違っていません。カジノで有名なラスベガス。ラスベガスはそういうところです。
グランドキャニオンの入口です。ギラギラ輝くネオンサインは私の心にはなじまない。宿泊しただけでカジノには寄らず・・・
子供が来ても楽しめるように考えてるようですがカジノには勝てず!
【アリゾナ州】
アリゾナの売りは何と云ってもグランドキャニオンです。
州の北西部、コロラド川の浸食によりできた峡谷。1万メートルの上空を飛ぶ飛行機からも良く見えます。
地上からの景色は大きすぎてカメラの収まりません。この峡谷は500km位続いている。
(写真をクリックすると拡大されます)
山の上は平らな大平原・テーブルマウンテンと云うのが正しいか?? それが2000m超の浸食により大峡谷になったのです。この地質は南米まで続いているのかもしれない。
フォーコーナーズ
リゾナ、ユタ、コロラド、ニューメキシコ、の4州境が交わるフォーコーナーズ。周りには何もない。偶然出会ったバイク野郎のお兄さんと共に足跡を残してきました。



アメリカの国旗が良く似合います。
原野の中に突然現れる何ともいえない波板トタン囲いの小屋。ヤケになじんでいる。そうだ波板トタンはアメリカ人の発明品かもしれない。(netにはイギリス人だろうと云う記述が有ります)







【ユタ州】
【コロラド州】
【ニューメキシコ州】  サンタフェが州都、宮沢りえの写真集の方が有名か??マリリンモンローの写真はよく見かけます。
ガソリンが安くなってきた。テキサスはもうすぐだ。この写真では良く見えないが
レギュラで2.36$/ガロン、カリフォルニアでは3.19$と云うのを見かけた。
ロズウエルのUFO博物館も楽しめる。宇宙人は服を着ないのか?裸の写真ばかりです。UFOをネタに町おこし。



【テキサス】
テキサスは石油の町です。旧来の石油ポンプがあちこちに見られます。 その中にヤケに簡単な水汲みポンプと間違えそうな鉄塔。あれがシェールガスだと云われてもすでに遅し。たくさん見たはずのシェールガスの写真は一枚も無し。

油井が沢山あり、さらにシェールガスも産出する。そのお蔭かガソリンが安い。カリフォルニアで3.19$/ガロン位だったのが1.9$とは驚きだ。
残念ながら1.9$を証明する写真がない!
この写真はあまり安くはないけど詳細の表示が有ります。ガソリンの油種は3種類(軽油は別)あって、このスタンドでは10%のアルコールを混合しています。
(写真をクリックすると拡大されます)
そのためか『テキサスの安ガソリン』と揶揄されることも有るらしい。
シェールガスはすごく簡単なポンプで採掘可能だが可採年数が短いらしい。5~6年で移動しなければならないとか・・・
ここは3.19$
高いガソリンはアルコールが入っていない。さらに州によって税金も違う。
高いか安いか比べて見る時これが1ガロンの値段だと云うコトを忘れてはならない。1Lならこれの約1/4 日本のガソリンは異常に高い!!




砂漠の町テキサスにこんなところが有るのか!運河が張り巡らされた水の都・リバーウオークは美しい。
テキサスは砂漠有り、湿地ありで広いんです。アメリカで広さは第4位です。面積は日本の約2倍。
NASA・ヒューストンもテキサスだ!!

日本でもありますが勝手に撮る観光地の記念写真。アメリカでもやってます。気に入らなければ買う必要はないのです。ただしアメリカではこれがセキュリティ上の資料になっているらしい。
PECANSと書かれた店が有ります。
ピーカンナッツと呼ばれるクルミのお店。

日本のクルミは殻がとても固いがこちらのはドングリを大きくしたような形(袴は無い)。(台紙マス目は約1㎝)
からも薄くて簡単に剥ける。おつまみに最適!
NASAではお土産用写真を撮らないで通過しようとすると呼び戻されました。
入国管理の写真と同じ用途なんです。2義的にに欲しい人には台紙を付けて販売する。そんな訳で入口で貼ったIDですぐにその人の写真が出てきます。









【ルイジアナ州】
町中ジャズが聞こえるニューオリンズ
奴隷制度の中で出来上がった巨大農場・オークアレイプランテーション。涙を流した人も多い。
オーク(欅)アーチの先に大邸宅が。
邸宅のダイニングルームです。
サトウキビから砂糖を抽出する大釜。大きさを比較するものが無い!前方に人影がちらりと見えるんですが・・・五右衛門風呂より大きい!!
アメリカジンは甘いモノが好き。ケーキの甘さは半端じゃない。頭が痛くなるほど甘い!!!





【ミシシッピ州】

ミシシッピ川はミネソタ州からミシシッピ州までアメリカを縦断している。3779km。
【テネシー州】

メンフィスの町もにぎやかだ。
どこからやって来るのか大型カスタムバイクが凄い!!
クレイジーなバイク野郎、自慢の車(3輪バイク)座らせてもらった。
【アラバマ州】
【ジョージア州】

忘れてならないのは、キング牧師が暗殺されたロレインモーテル。しっかり保存されている。
エルビスの生家も有る。
アトランタからアムトラック・クレセント号に乗ります。始発駅はニューオーリンズ。
1日に1本しかなく遅れることも有名。夜行で景色も見えないし快適ではない。
無人駅のような所で度々止まっています。遅れているのなら止まらず走ればいいのに!
今回は夜行でも寝台車ではありません。
座席は指定ですが列車が到着してから座席を決める。手荷物トランクは荷物室へ。出発まで30分はすぐに過ぎます。遅れることなんか気にしていません。

缶コーヒーで有名なジョージアコーヒーはアメリカには無い。大体アメリカには缶コーヒーが存在しない??

【サウスカロライナ州】  夜中に通過・・・
【ノースカロライナ州】
【バージニア州】

【ワシントンDC】
アムトラック・クレセント号は2時間半ほど遅れて到着しました。
ワシントンDCは正式名称は「コロンビア特別区」(District of Columbia)で州では無い。メリーランド州バージニア州に挟まれている。間違えやすいワシントン州はカナダとの国境に近い北西部に有ります。
人も車も急に多くなりました。慣れないせいかどこも大渋滞の感じ!!
議事堂 工事中です。
ホワイトハウス。この前(1989年)に来た時より樹木が大きくなって雰囲気が良くなりました。













【メリーランド州】
【デラウエア州】

【ペンシルベニア州】
フィラデルフィアの自由の鐘。何とも言えない風格が有ります。

【ニュージャージ州】

















【ニューヨーク州】
人も車もあふれ返っている。

流石に自由の女神像は素晴らしい!右手に松明を左手には独立宣言書を持っている。
自由の女神を見て旅の締めくくり。
いよいよ帰国です。

帰りの飛行機は JAL B-787-8 最新鋭機。 帰りもプレミアムエコノミで我慢・・・と云いながら結構気に入ってます。 
JAL B-787-8 のビジネスクラス席は個室感覚ですが、見た目かなり窮屈。 食事が違いますけど・・・
プレミアムエコノミは個人遮蔽が有りません(小さい)が2人旅ならゆったりできます。 前席との間隔も普通の日本人なら問題なし。  座席の並びは 2・3・2 なのでトイレに行くにも気になりません。
* B-787のエコノミは便によって 2・4・2 と 3・3・3 と云うのも有るので要注意! 
2人旅で中央4人席はともかく窓側3人並び席はトイレに行くのも気が引けます。
ついでにトイレはウオシュレット付きで快適です。
更に快適機能として、ノイズキャンセライヤホン(ヘッドホン)が付いてます。イヤピース脇のSWonするとゴーと唸るエンジン音が静かになります。
窓シェードは液晶板でSWを押して日差しを遮ることが出来ます。
ギラギラの太陽が潜水艦のような雰囲気になります。 (潜水艦・ホントは乗ったことありません)
この写真は太陽を左翼に太平洋上空を飛んでいます。

2016年10月19日帰国 B-787-8
今回の旅(21州)を加えてアメリカ 27州 に足跡を残しました。