2015年10月28日水曜日

アメリカ大陸横断


 『アメリカ大陸横断・バスの旅』 のツアー広告が気になります。
何回か行ったことが有るのは、ロスアンゼルス、シアトル、ミネアポリス、シカゴ、デイトン、ハートフォード、等北の方ばかり・・・
このバス旅、主に合衆国南部を回ってロスアンゼルスからニューヨークへ駆け抜ける。古き汗臭いアメリカが見られるかもしれない。
旅程は2週間、少し長いが路線バスでは無いので何とかなるだろう。バスと列車(アムトラック)の合計移動距離、行程表では6973km、21州を走り回ります。
いずれにしても『ゆっくり観光』と云うよりいくつの州を駆け抜けるか、と云う早歩きのような旅。
それでも2週間かかる。アメリカ大陸は広い!
体力的にも長旅はそろそろ限界か? 半世紀も世話掛けたカミさんに感謝の気持ちを添えて・・・
と云う訳でツアーの申し込みをしました。
半世紀にわたり積み上げた罪滅ぼしの旅なのでビジネスクラス位に乗りたかったが身分不相応。 プレミアムエコノミ、座席並び2・4・2で我慢・・・


2015年10月6日出発 
この飛行機 B-777-300ER で出発・間もなく搭乗します。
(写真をクリックすると拡大されます)

【カリフォルニア州】成田からロサンゼルスに降り立ち旅の始まりはルート66のサンタモニカ(Santa Monica)です。
ルート66は西部開拓時代の大動脈、西部劇には必ず出てきます。高速道路網が出来た今、少し寂しい田舎道になっている所も有ります。
1989年 初めてアメリカに来た時もロスアンゼルスが起点でした。
【ネバダ州】
突然にスフィンクス。まちがってエジプトに言っちゃったのかい??
いえいえ、間違っていません。カジノで有名なラスベガス。ラスベガスはそういうところです。
グランドキャニオンの入口です。ギラギラ輝くネオンサインは私の心にはなじまない。宿泊しただけでカジノには寄らず・・・
子供が来ても楽しめるように考えてるようですがカジノには勝てず!
【アリゾナ州】
アリゾナの売りは何と云ってもグランドキャニオンです。
州の北西部、コロラド川の浸食によりできた峡谷。1万メートルの上空を飛ぶ飛行機からも良く見えます。
地上からの景色は大きすぎてカメラの収まりません。この峡谷は500km位続いている。
(写真をクリックすると拡大されます)
山の上は平らな大平原・テーブルマウンテンと云うのが正しいか?? それが2000m超の浸食により大峡谷になったのです。この地質は南米まで続いているのかもしれない。
フォーコーナーズ
リゾナ、ユタ、コロラド、ニューメキシコ、の4州境が交わるフォーコーナーズ。周りには何もない。偶然出会ったバイク野郎のお兄さんと共に足跡を残してきました。



アメリカの国旗が良く似合います。
原野の中に突然現れる何ともいえない波板トタン囲いの小屋。ヤケになじんでいる。そうだ波板トタンはアメリカ人の発明品かもしれない。(netにはイギリス人だろうと云う記述が有ります)







【ユタ州】
【コロラド州】
【ニューメキシコ州】  サンタフェが州都、宮沢りえの写真集の方が有名か??マリリンモンローの写真はよく見かけます。
ガソリンが安くなってきた。テキサスはもうすぐだ。この写真では良く見えないが
レギュラで2.36$/ガロン、カリフォルニアでは3.19$と云うのを見かけた。
ロズウエルのUFO博物館も楽しめる。宇宙人は服を着ないのか?裸の写真ばかりです。UFOをネタに町おこし。



【テキサス】
テキサスは石油の町です。旧来の石油ポンプがあちこちに見られます。 その中にヤケに簡単な水汲みポンプと間違えそうな鉄塔。あれがシェールガスだと云われてもすでに遅し。たくさん見たはずのシェールガスの写真は一枚も無し。

油井が沢山あり、さらにシェールガスも産出する。そのお蔭かガソリンが安い。カリフォルニアで3.19$/ガロン位だったのが1.9$とは驚きだ。
残念ながら1.9$を証明する写真がない!
この写真はあまり安くはないけど詳細の表示が有ります。ガソリンの油種は3種類(軽油は別)あって、このスタンドでは10%のアルコールを混合しています。
(写真をクリックすると拡大されます)
そのためか『テキサスの安ガソリン』と揶揄されることも有るらしい。
シェールガスはすごく簡単なポンプで採掘可能だが可採年数が短いらしい。5~6年で移動しなければならないとか・・・
ここは3.19$
高いガソリンはアルコールが入っていない。さらに州によって税金も違う。
高いか安いか比べて見る時これが1ガロンの値段だと云うコトを忘れてはならない。1Lならこれの約1/4 日本のガソリンは異常に高い!!




砂漠の町テキサスにこんなところが有るのか!運河が張り巡らされた水の都・リバーウオークは美しい。
テキサスは砂漠有り、湿地ありで広いんです。アメリカで広さは第4位です。面積は日本の約2倍。
NASA・ヒューストンもテキサスだ!!

日本でもありますが勝手に撮る観光地の記念写真。アメリカでもやってます。気に入らなければ買う必要はないのです。ただしアメリカではこれがセキュリティ上の資料になっているらしい。
PECANSと書かれた店が有ります。
ピーカンナッツと呼ばれるクルミのお店。

日本のクルミは殻がとても固いがこちらのはドングリを大きくしたような形(袴は無い)。(台紙マス目は約1㎝)
からも薄くて簡単に剥ける。おつまみに最適!
NASAではお土産用写真を撮らないで通過しようとすると呼び戻されました。
入国管理の写真と同じ用途なんです。2義的にに欲しい人には台紙を付けて販売する。そんな訳で入口で貼ったIDですぐにその人の写真が出てきます。









【ルイジアナ州】
町中ジャズが聞こえるニューオリンズ
奴隷制度の中で出来上がった巨大農場・オークアレイプランテーション。涙を流した人も多い。
オーク(欅)アーチの先に大邸宅が。
邸宅のダイニングルームです。
サトウキビから砂糖を抽出する大釜。大きさを比較するものが無い!前方に人影がちらりと見えるんですが・・・五右衛門風呂より大きい!!
アメリカジンは甘いモノが好き。ケーキの甘さは半端じゃない。頭が痛くなるほど甘い!!!





【ミシシッピ州】

ミシシッピ川はミネソタ州からミシシッピ州までアメリカを縦断している。3779km。
【テネシー州】

メンフィスの町もにぎやかだ。
どこからやって来るのか大型カスタムバイクが凄い!!
クレイジーなバイク野郎、自慢の車(3輪バイク)座らせてもらった。
【アラバマ州】
【ジョージア州】

忘れてならないのは、キング牧師が暗殺されたロレインモーテル。しっかり保存されている。
エルビスの生家も有る。
アトランタからアムトラック・クレセント号に乗ります。始発駅はニューオーリンズ。
1日に1本しかなく遅れることも有名。夜行で景色も見えないし快適ではない。
無人駅のような所で度々止まっています。遅れているのなら止まらず走ればいいのに!
今回は夜行でも寝台車ではありません。
座席は指定ですが列車が到着してから座席を決める。手荷物トランクは荷物室へ。出発まで30分はすぐに過ぎます。遅れることなんか気にしていません。

缶コーヒーで有名なジョージアコーヒーはアメリカには無い。大体アメリカには缶コーヒーが存在しない??

【サウスカロライナ州】  夜中に通過・・・
【ノースカロライナ州】
【バージニア州】

【ワシントンDC】
アムトラック・クレセント号は2時間半ほど遅れて到着しました。
ワシントンDCは正式名称は「コロンビア特別区」(District of Columbia)で州では無い。メリーランド州バージニア州に挟まれている。間違えやすいワシントン州はカナダとの国境に近い北西部に有ります。
人も車も急に多くなりました。慣れないせいかどこも大渋滞の感じ!!
議事堂 工事中です。
ホワイトハウス。この前(1989年)に来た時より樹木が大きくなって雰囲気が良くなりました。













【メリーランド州】
【デラウエア州】

【ペンシルベニア州】
フィラデルフィアの自由の鐘。何とも言えない風格が有ります。

【ニュージャージ州】

















【ニューヨーク州】
人も車もあふれ返っている。

流石に自由の女神像は素晴らしい!右手に松明を左手には独立宣言書を持っている。
自由の女神を見て旅の締めくくり。
いよいよ帰国です。

帰りの飛行機は JAL B-787-8 最新鋭機。 帰りもプレミアムエコノミで我慢・・・と云いながら結構気に入ってます。 
JAL B-787-8 のビジネスクラス席は個室感覚ですが、見た目かなり窮屈。 食事が違いますけど・・・
プレミアムエコノミは個人遮蔽が有りません(小さい)が2人旅ならゆったりできます。 前席との間隔も普通の日本人なら問題なし。  座席の並びは 2・3・2 なのでトイレに行くにも気になりません。
* B-787のエコノミは便によって 2・4・2 と 3・3・3 と云うのも有るので要注意! 
2人旅で中央4人席はともかく窓側3人並び席はトイレに行くのも気が引けます。
ついでにトイレはウオシュレット付きで快適です。
更に快適機能として、ノイズキャンセライヤホン(ヘッドホン)が付いてます。イヤピース脇のSWonするとゴーと唸るエンジン音が静かになります。
窓シェードは液晶板でSWを押して日差しを遮ることが出来ます。
ギラギラの太陽が潜水艦のような雰囲気になります。 (潜水艦・ホントは乗ったことありません)
この写真は太陽を左翼に太平洋上空を飛んでいます。

2016年10月19日帰国 B-787-8
今回の旅(21州)を加えてアメリカ 27州 に足跡を残しました。


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